出店期間:2023年7月18日(火)~8月7日(月)
昭和13年創業。 京都最古参の中華そば専門店
創業85年、京都のラーメン文化の礎を築いた最古参の中華そば専門店「新福菜館」。濃口醤油が効いた深みある黒いスープは肉の旨みがたっぷり溶け込み、見た目とは相反しあっさりとした口当たり。創業当時よりこだわりの中太のストレート麺にコク深いスープがよく絡み、秘伝のタレで炊上げた柔らかいチャーシューと共に三位一体の味が楽しめます。
そしてもう1つの看板メニューである黒い「ヤキメシ」。ラーメンに使用する醤油ダレで味付けられ、ハマる人が続出の必食メニューです。
① スープ
スープは鶏ガラを主体に豚の旨みをうまく調合。タレは創業から使用している京都の老舗醤油製造所「五光醤油」の熟成濃口醤油をベースに豚の旨みが加わります。
② 麺
麺は、近藤製麺の中太のストレート麺。実はこの麺、創業者の徐氏が近藤製麺に指導をしてできたもの。新福菜館の麺は近藤製麺の一子相伝の技術で今も特注の麺となっています。
③ 具材
具は何と言っても表面を覆うチャーシューとネギ。創業時からこのスタイルを貫いています。1日に80kg近く使用するというチャーシューは「白身」と「赤身」をバランスよく配置。
中ストレート醤油
この店舗のお知らせ
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本店紹介
住所:京都市下京区東塩小路向畑町569
TEL:075-371-7648
URL: https://shinpukusaikan.net/
店主紹介
JR京都駅の北口(中央改札)を出て東に数分歩くと、いつも行列の絶えないラーメン店があります。そのお店は1938年創業、京都ラーメンの最古のお店「新福菜館」です。
新福菜館の創業者は、浙江省から日本に渡ってきた徐永俤氏。徐永俤氏は大正13年5月に入国し、眼鏡や反物の行商を経て、昭和13年頃、京都駅前で妻の文子さんと共に屋台を始めました。開業当時は中華そばになじみのない時代だったため、1日5杯売るのがやっとだったとのことですが、そこから徐々にお客さんが増え、店を構えたのは昭和17年頃。現在の本店の場所でした。
戦後になると、もの凄い勢いで繁盛し、早朝から夜間までの営業で、多い日には1日2,000人近いお客さんが来店。繁盛とともに、従業員も常時12~13名が働いていました。屋台時代から中華そば一本で勝負しており、昭和20年代のメニューは並、小、肉なしの3種類だったようです。
もう1つの名物の「ヤキメシ」は、創業者から引き継いだ山内勝氏が、昭和40年代後半に考案したものでした。山内氏は昭和38年頃から新福菜館の味に惚れ、通い詰めているうちに、創業者の娘であり現・新福菜館の代表である初子さんと結婚。修業を経て昭和46年に跡を継ぎました。
創業時から勝氏が継いだ昭和46年頃までは、スープに煮干しが使われていました。スープも今ほど黒くなかったようです。勝氏は、先代の味をブラッシュアップすべく、煮干しをやめ、鶏ガラと豚の旨みを増やしました。するとその味にやみつきになったお客さんがどんどん増え、再び大繁盛店となっていきました。
今回は、山内勝氏の長女夫婦が陣頭指揮をとり、この3週間、直系直伝の味を披露いただきます。