出店期間:2023年8月29日(火)~9月18日(月)
ふくちゃんが素通りさせぬ店の味
全国で最も有名なご当地ラーメンの1つである「博多」。その博多で観光地からほど遠い住宅街にあるにもかかわらず、常に1時間以上の待ちが出るほど、圧倒的な地元ファンに愛されるお店が1975年創業の「ふくちゃんラーメン」。
常連客を虜にする魅力はキレとコクを兼ね備えた臭みのないスープ。その秘密は「新しいスープ」と「熟したスープ」とのブレンド。「新しいスープ」にはキレがあるが、コクがない。そのコクを引き出すのが「熟したスープ」。週3回以上通う常連客が多くいる魅惑のラーメンをこの機会に是非。
① スープ
豚頭のみを使用した、キレとコクを兼ね備えた臭みのないスープ。その秘密は「新しいスープ」と「熟したスープ」とのブレンド。「新しいスープ」にはキレがあるが、コクがない。そのコクを引き出すのが「熟したスープ」なのです。
タレは「濃い口醤油」と「うま口醤油」をブレンドし、和風素材や数10種類の香辛料を加えたもの。一般的な博多ラーメンと比べると醤油感を強く感じるのですが、ブレンドされた濃厚なスープがその醤油感をマスキングし、なんとも言えぬ絶妙な風味と味わいを醸し出します。
② 麺
一般的に九州のラーメンは極細という認識をもたれているのですが、替え玉の発祥である長浜の流れを汲むラーメン店がそうであり、本来博多の麺は長浜より少し太い麺が昔から使われていました。ふくちゃんラーメンの麺は、その昔ながらの博多の麺を使用。麺は低加水(小麦に加える水の量が少ない)のため、濃厚なスープを吸い込み相性は抜群です。
③ ニンニククラッシャーの先駆者
紅生姜、高菜、擦り胡麻、生ニンニクなどの薬味がテーブルに置かれるスタイルは博多ラーメンの定番となっていますが、その中で生のニンニクをクラッシャーで潰して食べる方法を最初に取り入れたのはふくちゃんラーメンです。
あらかじめ擦ったニンニクでは風味がよくなく、フレッシュなものを食べてもらいたいという想いから、当時流通していなかったクラッシャーを探し、スイス製のレモン絞り機を見つけて使い始めたのです。
細ストレートとんこつ
この店舗のお知らせ
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本店紹介
ふくちゃんラーメン 本店
住所:福岡県福岡市早良区田隈2-24-2
URL:https://www.fukuchan-ramen.com/
店主紹介
創業者・福吉光男氏は昭和30年代、当時長浜にあった「しばらく(屋台の支店)」で修業を積み、そこで出会った千恵子さんと結婚。その後独立し、昭和50年8月1日、福岡県早良区百道に店を構えました。屋号「ふくちゃんラーメン」は福吉氏のあだ名に由来しています。
店は繁盛し、多くの常連客で賑わいましたが、昭和54年、福吉氏は病気にかかり、店を締めざるを得なくなりました。その際、白羽の矢が立ったのは、妻・千恵子さんの妹のご主人である榊 順伸氏。ラーメン作りの経験が無かった順伸氏は、独学でラーメン作りを学び、ふくちゃんラーメンを引き継ぐこととなりました。「自分に代わったから味が落ちたとは言われたくなかった」という想いで励み、徐々に新たな常連さんが付くようになって行きました。その後、ふくちゃんラーメンの評判は「博多ラーメンの新興勢力」として口コミで広がり、長いときには1時間半もの待ち時間が出来る大繁盛店になりました。
しかし繁盛店の宿命とも言うべきか、行列が長くなるにつれ、路上駐車による近隣からのクレームが出始め、日に日にその数は増えていきました。「このままではラーメン作りに集中できない」と考えた順伸氏は、悩んだ末に、博多から車で30分ほどかかる閑静な住宅街への移転を決断。新横浜ラーメン博物館が開業した1994年のことです。電車も通らない不便な場所ということで、移転直後こそお客の数が減ったものの、移転を知った以前の常連さんが次々と押し寄せてきたことでまた行列が出来るようになりました。
2003年1月、順伸氏が突如倒れたことから、長男・伸一郎氏へと世代交代。父親の定位置に伸一郎氏が立ち始めて今年で20年の月日が経ちましたが、変わらぬその味を求め、連日常連さんで賑わっています。