ニュースリリース 2023.03.21
1968年創業、幻の塩ラーメンがラー博に復活 『あの銘店をもう一度』第14弾は北海道・函館「マメさん」
北海道・函館「マメさん」
2023年4月4日(火)~4月24日(月)ラー博に復活
新横浜ラーメン博物館(横浜市港北区、代表取締役:岩岡 洋志)は、30周年を迎える2024年へ向けた取り組みとして、過去に出店した約40店舗の銘店が2年間かけ、3週間のリレー形式で出店するプロジェクト「あの銘店をもう一度」を2022年7月1日(金)にスタートさせました。
博多「元祖 名島亭」に続く第14弾として、2023年4月4日(火)~4月24日(月)まで、北海道・函館「マメさん」が出店します。
同店は、昭和60年に惜しまれつつ閉店した「マメさん」の味を現代風にアレンジしたうえで復刻し、「新横浜着 全国ラーメン紀行」の第8弾として2000年6月6日~2001年2月25日の間、当館に出店いただきました。詳細は下記をご参照ください。
「マメさん」の歴史
「マメさん」の創業者 故・岡田芳也氏は、高校生の頃、たまたま立ち寄った屋台のラーメン店「龍鳳」の味に感動し、通い続けていました。
時は流れ、実家の製麺所「岡田製麺」に勤めていた岡田氏は、交通事故で閉店・療養中だった「龍鳳」の店主と偶然に出会いました。その後、愛してやまないあの味への想いを伝え、ついには作り方を伝授されることとなりました。
そして昭和43年、岡田氏は函館駅前のビルに「マメさん」をオープン。
「龍鳳」の味をグレードアップさせた塩ラーメンは瞬く間に大人気となり、わずか11席の小さな店ながら、1日400杯を売る大繁盛店となりました。
しかしオープンから3年後、岡田氏は家業を継ぐため「岡田製麺」に戻ることとなりました。その後、「マメさん」は後継者不在のため、昭和60年、大人気のまま閉店。かつて岡田氏が惚れ込んだ味は、またしても幻の味となってしまいました。
「マメさん」復活への道のり
当館が函館の塩ラーメンを調査している頃、「昔大繁盛した幻の塩ラーメンがある」という情報を入手し、聞き込みを続けたところ、そのお店をやっていたのが、函館の老舗製麺会社「岡田製麺」の代表取締役であった岡田芳也氏だということが分かりました。
早速、岡田氏を訪ね、「マメさん」復活の話を切り出すも、岡田製麺の社長という立場があること、そして閉店から15年も経っていることから断られてしまいました。その後も交渉を重ねたものの、首を縦には振ってくれることはありませんでした。しかしある日、岡田氏から函館に来てほしいという連絡が入りました。
岡田氏は従業員に内緒で、昔の「マメさん」の味を再現していたのです。
「実は私が一番マメさんの復活を望んでいました。しかし私も経営者ですので、従業員の前でそんな簡単にやりますとは言えませんでした」とのことです。こうして15年の月日を経て、ラー博に「マメさん」が復活することとなりました。
ラー博への出店、函館への帰郷オープン
「マメさん」は1996年からスタートした「新横浜着 全国ラーメン紀行」の第8弾として期間限定で出店。復活したマメさんの味は、元々の「マメさん」の味をベースに新たな郷土のエッセンスを加えた温故知新のラーメンであることから「新・函館ラーメン マメさん」という屋号になりました。
2001年2月25日にラー博の営業を終え、その年の4月、地元函館に帰郷オープンしました。地元からの期待も高く、多くのお客様、そしてメディアに紹介され、行列店となりました。2013年に函館市末広町から函館市宝来町に移転。2017年に「マメさん」創業者の岡田芳也氏はご逝去され、現在はご子息が厨房に立たれています。
「マメさん」のラーメン
●スープ
タレは昆布や帆立、カニ等、魚介の旨味を凝縮。スープには豚、鶏、節類、野菜を使用。弱火で長時間煮だし濁らせないスープはサッパリとしていながらコクも充分。「マメさん」ゆかりの焦がし背脂の香ばしさがアクセントとなっております。
●麺
製麺所の社長でもあった岡田氏だからこそ、麺には特にこだわりました。麺にはうどん用の中力粉などをブレンド。つなぎとしてフノリが練りこまれており、函館ならではの潮の香りを表現するとともに、しなやかでソフトな麺に仕上げました。手間を惜しまず包丁切りにして、食感を損なうことなくご提供いたします。
●具材
具材はシンプルにチャーシュー、メンマ、ネギ、そして函館ラーメンでは定番のお麩。
「マメさん」の更に詳しい情報はこちら
函館「マメさん」に続く15店舗目には、「支那そばや」にご出店いただきます。出店期間は、2023年4月25日(火)~5月15日(月)の3週間となっております(※第16弾以降の出店スケジュールは、改めてお知らせいたします)。
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